4月9日(水)
南大沢学園に停職「出勤」。私が到着する前に、2月途中から3月25日まで毎朝、校門前に立ってくださったEさんがすでに到着しておられた。学校名が「養護学校」から、流行の「特別支援学校」に変わっていたが、ぴんと来ない。31日の処分発令の日に居合わせなかったたくさんの元(になってしまった)同僚が、「おめでとう!免職じゃなくて、本当によかった」「31日にいなくてごめんね」と言ってくれた。8時過ぎ、「フランス21」と言う局が取材に来られ、応じた。
半月ぶりに見る生徒たち。とっても懐かしい。根津とわかると、歓迎してくれた。
午後は、裁判の進行協議。
4月8日(火)
すでに予定を変えることもできず、大雨の中、都庁前でチラシ撒き・情宣をした。こんな大雨にもかかわらず、9人が参加してくださった。
9時過ぎ、先週金井任用係長に伝えておいた質問への回答を得るため、そして、停職処分に対する抗議分を渡すために職員課を訪ねた。しかし今日も、通常の受付はシャットアウトされ、ロープと人間バリケードの「受付」が用意されていた。このような「非都民」の扱いに、異を唱える職員はいないのだろうか、と思う。
案の定、金井任用係長には、質問について回答をする意思は見られない。「からかってくるか」発言に及ぶと、激昂する。
私たちが用意していった抗議文と質問書を読み上げると、読んでいる途中で金井係長は姿を消してしまった。しばらくすると、替わりに、T教育情報課係長が「私が受け付けます」と言って、やってきた。「都民からの要望・要請等の受付窓口は、教育情報課」にしたいとする、つまらない執念を感じる。「教育情報課の関与のもと」、しかし、「原則として担当する課が」受付ると、要綱には書かれているのだから、担当所管の職員課が対応すれば何の問題もないはずなのに。
質問は、次のとおり。
①当会はじめたくさんの個人・団体が提出した署名や請願(書)はどのような検討の下、教育委員に届けないと決定したのか、明らかにしてください。
・検討に携わった役職(個人名) ・検討の結果、これらを教育委員に届けないとした理由 ・これらが、現時点でどのような扱いを受けているか
②署名や請願(書)は、懲戒分限審査会のメンバーには届けたのでしょうか。
届けないとしたら、その理由をお聞かせください。
③請願書を届けないとなると、憲法16条に抵触します。当会が3月14日に提出した請願書は、28日の教育委員会定例会までに、教育委員の方々に届けられたのでしょうか。
④2月以来、「君が代」処分をしないよう要請をしようとする私たちに対して、都教育委員会がしたことは、阻止線を張り、警備員や職員を配置して、それを阻止するという、常軌を逸した対応でした。賢い政治家や行政が、批判する民衆の声にこそ耳を傾け、施策に活かすものであることは、説明するまでもないことですが、都教育委員会は、なぜ、批判を聞こうとしないのですか。
⑤27階の人事部職員課に要請に行こうとすると、阻止線に「責任者」として対応したのは、金井任用係長でした。同係長の対応は終始、「組織として」「上司の指示で」「責任と誇りを持って」、「回答しないが回答です」、「所管課の判断で適正に処理します」というものでしたが、しかし、それだけではなく、3月28日に30階で抗議をする私たちのことを指して、「これから30階に行って、からかってくるか」との言辞を吐きました。金井係長は、4月2日に私たちがそのことをただすと、烈火のごとく怒りましたが、「言った」とも「言っていない」とも言いませんでした。
同係長がその言辞を発した時、すぐ近くに、スーツ姿の見覚えのない人がいたはずです。そしてまた、エレベーターホールに居合わせた職員と警備員は、同係長の発言を聞いたはずです。同係長の発言に呼応して一人が、「このエレベーターではまずいのでは」と言っているのも、スーツ姿の彼は、聞いています。
その時間帯に警備に当たっていた職員と警備員の記録はあるはずですし、今なら各人の記憶もはっきりしています。
直ちに、事実を明らかにし、謝罪することを求めます。4月2日(水)
朝8時から都庁前でチラシ撒き・情宣を行った。都庁で働く人たちに、「ご一緒に考えてください」「都民のための行政、教育行政にさせるよう、ともに声をあげましょう」と連日訴えてきたので、お礼を兼ねて報告をしたいと思ったからだった。
激励やねぎらいのことばや笑顔がたくさんの人から寄せられ、チラシ撒きに参加した人たちでまたも喜び合った。
チラシまきを終えた足で私たちは、28日に生じた質問2つを持って、人事部職員課の金井任用係長を訪ねた。2つとは、
①竹花教育委員が教育委員会定例会で発言したこと(注)からすると、私たちや全国の人たちの提出した要請や署名は、処分を決定・承認する教育委員の人たちに届いていない、としか思えないが、どうなのか
②「これから30階に行って、からかってくるか」と、私たちへの対応について金井さんは言ったが、どういうことなのか。
(注)「日本経済新聞のコラム欄に載っていた『開かれた・・』を、たまたま読んだ。マスメディアの記事で見逃しているものもあると思う。こういう関係のマスメディアの記事を定期的に教育委員会の場に、報告はいいですが、紹介してほしい。おそらく教育行政について教育委員会宛てに、都民の声が寄せられていることがあるんじゃないかと思う。東京の教育行政にとって参考になるもの、それが含まれているものを、耳の痛い話も含めて、教育委員会の我々に紹介していただくことはできないか。参考にもなるし、できるだけ僕らも耳を傾けていきたいので、ご協力をお願いしたい」
27階に着くと、いつもの阻止線にロープを出し、職員数人が部屋から飛び出してきたばかりという様子が取ってわかった。職員が次々に部屋から出てきて、あっという間に私たちの前に3重の職員バリケードができあがった。今日は、警備員の配置ができなかったようだ。
用件を告げても、「責任者」である金井係長は出てこない。20分経ってようやく、出てきた彼は、「お待たせしました」と言うべきところ、「根津さん、今日はどういう服務できたのですか」と言った。「どういう服務って、学校に行け、ということですか」と聞いたけれど、「私の考えはありますが、答えません」と金井係長。私は、「脅しのつもりか知りませんが、私たちは、28日に起きた2つのことで、どうしても聞いておかなければなりません」と告げ、来週には答えを用意してくれるよう要請してきた。
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